心理学を学ぶ人のためのブログ

自粛疲れ・やる気が出ない正体と対策を心理学的に解説

コロナ対策のために自粛を強いられる生活が続いています。

在宅ワークも増えてきて,一日中家から出ないなんてこともありますよね。

こんな状況下において,

今までよりも運動量は減っているはずなのに,

「なんだか疲れる。」,「やる気が出ない。」などと感じることはないでしょうか。

今回は,そんな自粛疲れの原因や対策についてまとめていきます。


なぜ何もしていないのに疲れるのか

「友達と飲みに行きたいけど行けない。」

「ちょっと買い物に行くのもためらう。」

などのように,日常生活において何かと制限がかけられています。

このような状況は,拘禁状況とよく似ています。

拘禁状況とは,

刑務所や拘置所などの一般的な日常生活からかけ離れた特殊な状況において,自由を制限された状態のことを言います。

刑務所の中ほどではないですが,今まで当たり前にできていたことができなくなり,周りの人からも監視されているようにも感じる現在の状況に当てはまると思います。

こうした拘禁状況において生じるものが拘禁反応です。

食欲不振・だるさ・頭痛などの身体不調や,不眠・いらいら・抑うつなどの精神的な不調が生じる反応です。喜怒哀楽といった感情が生じにくくなったり,自分だけが阻害されている気持ちになったりすることもあります。

つまり,自粛による疲れは拘禁反応に近いものがあると言えます。

我慢をするのにも精神的なエネルギーは必要であり,ずっと我慢を続けていれば,心が疲弊して無理が生じてしまうものです。

自粛中にできる対策とは

とは言っても,我慢しなければならない状況は続くので,自粛中にできる対策を考える必要があります。

レジリエンス

まず,心の回復力を意味するレジリエンスを高めることが重要です。

コロナ禍のみならず,困難な状況を乗り越え前に進むために,とても役立つ機能です。

レジリエンスを高めるために有効とされている方法として,

アメリカ精神医学会が「レジリエンスを築く10の方法」を提唱しています。

  1. 家族や友人らとの良い関係を維持する
  2. 危機的,ストレスな問題でも,避けがたい問題としてみないようにする
  3. 生じた変化を生活の一部として受け入れる
  4. 目標を立て,それに向かって行動する
  5. 不利な状況においても,決断し行動する
  6. 自己発見のための機会を探す
  7. 自分を肯定的に捉える
  8. 物事の捉え方についての展望を持つこと
  9. 希望に満ちた見通しを維持し,良いことが起きると期待する
  10. 定期的な運動やリラックスできることをして心身のケアをする

簡単にまとめると,規則正しい生活を維持して心身の健康を保ちつつ,自分なりに前向きな目標を立てて取り組むというものになります。

心理学者の河合隼雄先生は『こころの処方箋』において「心の新鉱脈」を掘り当てることの大切さを説いています。

人間の心のエネルギーは,内なる「鉱脈」の中に埋もれている。心のエネルギーを節約していると,埋もれているエネルギーは滞留することになり,何となく無愛想になったり,イライラしたりする。そこで,自分の興味のあることに突き進んで,自分の中の新しい鉱脈を掘り当てることができれば,エネルギーが流れて生き方に潤いが出てくるといった内容です。

要するに,エネルギーを費やすことで,新しいエネルギーを作り出すことができるということですね。

自由にいかない日々が続きますが,自宅でできそうな新しい活動を始めてみるのも良いかもしれません。

オンラインカウンセリング

カウンセリングルームで専門家の支援を受けるのが望ましいのですが,いきなり行くのは気が引けるという方も多いですよね。

そんなときには,オンライン上のカウンセリングサービスを活用するのも1つの方法です。

「ココナラ」では専門家の人も登録している上,実際のカウンセリングよりも安価で受けることができます。

一人で抱え込むよりも,誰かに打ち明けられれば気持ちは楽になるので,お試しに利用してみてください。

ココナラ:悩み相談・カウンセリング

なお,うつ状態が続くようであれば,無理をせずに一度医療機関を受診することをおすすめします。