心理学を学ぶ人のためのブログ

ギャンブルはなぜはまる?学習心理学的解釈

YouTube上で霜降り明星の粗品さんの借金替え歌シリーズが話題になってますね。

ギャンブル漬けで首が回らなくなっている様子を面白おかしく替え歌に乗せています。

ギャンブルってはまると怖いですよね。

「もうちょっとだけ。」,「あと一回。」という具合に

当たりを期待して辞められなくなってしまいます。

さて,今回はそんなギャンブルについて,

学習心理学の観点から,どうしてはまってしまうのか解説していきます。

スマホゲームの「ガチャ」などにも応用されている理論なので,

ビジネスでもうまく使えるかもしれません。


オペラント条件付け

アメリカのスキナーという心理学者が

オペラント条件付けという学習理論を体系化しました。

オペラント条件付けとは,

ある自発的な行動によって生じた結果(刺激)に応じて,

その自発的な行動の頻度が変化する学習の仕組みのことです。

例えば,

レバーを押すと餌が出てくる仕掛けが施された箱の中にラットを入れたら,

次第にレバーを押せば餌が出てくることを学習し,

レバーを押す行動が何度も繰り返されるようになります。(=強化)

そして,レバーを押しても餌が出ないように変更すると,

レバーを押す行動もなくなっていきます。(=消去)

これがオペラント条件付けと呼ばれるものです。

ちなみに,「オペラント」とはoperate(=操作する)に由来する造語です。

パチンコで言うならば,

当たりが出れば次もやりたくなって,ずっと当たりが出なければ

気持ちが冷めていくといった感じです。

ただし,ギャンブルにはまる理由を説明するにはこれだけでは不十分です。

ギャンブルは当たりが出る確率を操作して客を焦らしてきます。

そこで使われているのが,強化スケジュールというものです。

強化スケジュール

オペラント条件付けの応用であり,

特定の行動をどのように増やすのか(=強化)についての規則を

強化スケジュールと言います。

代表的なものとして,

①定比率スケジュール:反応を一定回数繰り返すと報酬を与える

②変比率スケジュール:不規則な回数の反応ごとに報酬を与える

③定時隔スケジュール:一定時間経過後の初めの反応に報酬を与える

④変時隔スケジュール:不規則な時間経過後の初めの反応に報酬を与える

の4つがあります。

② > ① > ④ > ③

の順に特定の行動が増えやすくなります。

実際には,報酬を与えるタイミングを一定にしたり不規則にしたりと,

いくつかのスケジュールを組み合わせて用いる場合が多いようですが,

ギャンブルにおいては②がメインにあると思われます。

いつ当たりが出るか分からないからこそ,

当たりが出たときの喜びが大きくなって

次の当たりを期待して辞められなくなっていくのですね。